2.燃費解析手法

2-1 燃費解析手法の概要 

Excelシートに集計されたアブログデータを手動(コピー&ペースト)または本ソフト用に開発した「データ変換用ソフト」により燃費解析用ソフトに読み込み可能なファイルに変換します。(前ページのExcelシートになります。)
変換後のデータファイルを「燃費解析ソフト」に読み込んで解析します。燃費解析ソフトは何年間にも及ぶデータ量であっても短時間で解析できるように工夫されています。

解析手法の概要は以下の通りです。
① 波浪、風力の影響を出来るだけ少なくするようにデータを選択・抽出します。
② 外航船の場合には出港時、入港時のデータを除外します。
③ 対地速力にて解析します。(対水速力にても解析は可能です。)
④ 潮流影響をミニマイズするため対地速力と対水速力の差に制限をつけます。
⑤ 燃費は速力のべき乗に比例するものとします。
⑥ アドミラルティ係数の考え方を使って速力を基準排水量における値に換算します。
⑦ 実海域データ(アブログデータ)を使って出渠後の速力・燃費のべき乗回帰曲線(Performance Curve)を求めます。
⑧ 2船または同一船の異なる2期間の燃費性能をPerformance Curveの変化により評価します。
⑨ 速力、排水量を一定にした場合の燃費を求め、2船または同一船の異なる2期間の時系列トレンドグラフを作成し、燃費性能を評価します。

2-2 燃費性能解析ソフト(Performance Curve作成用)の概要

本ソフト「Fleet Performance AnalyzerⅡ」を使ってアブログデータをもとにPerformanceCurveを求め、僚船の2期間のPerformance Curveを比較することにより燃費性能を評価します。時間データにも対応しています。
下図は本ソフトのメインメニュー画面です。

           

上から番号順に作業を行うことによりPerformance Curveを描くことができます。
1.「アブログデータシート(Base Format)の読み込み」ボタンをクリックして本ソフトで使っているデータフォーマットのファイルを読み込みます。
2.散布図用データ抽出条件設定
ここで、風力、波高、スピード制限、排水量制限、燃費制限などを入力します。それぞれの項目にはここでは表示しておりませんが予め初期値が設定されています。
3.「散布図用データ抽出実行」ボタンをクリックしてデータファイルを作成します。
4.追加条件としてスピードの種別、b係数(べき乗係数、初期値=3)、基準排水量を入力します。
5.「散布図作成」ボタンをクリックして散布図を表示します。
6.べき乗回帰曲線を描くためにスピード・燃費のゾーンデータ中央値を求めます。FOCのゾーン設定は散布図用データ条件設定入力欄を流用します。
7.「回帰曲線を使ったPerformance Curve作成」ボタンをクリックしてべき乗回帰曲線を求めます。
8.比較対照として「b係数初期値を使ったPerformance Curve作成」ボタンをクリックして標準カーブからの乖離状況を確認します。
9.最終的に求めたb係数を使って、僚船の異なる2期間についてPerformance Curveを求めます。
10.「僚船のPerformance Curve比較」ボタンをクリックして同一船(または僚船)の異なる2期間のPerformance Curveを描き燃費性能を比較評価します。

2-3 性能解析支援ツールの概要

本ソフト「Fleet Performance AnalyzerⅡ」を使って同一船(または僚船)の異なる2期間の燃費の時系列変化をグラフ化して燃費性能を評価することができます。毎時データにも対応しています。



1.アブログデータの読み込み方法は上の場合と全く同一です。
2.トレンド解析用のデータの抽出条件を設定します。積荷航海であれば排水量の制限とスピードの制限を注意深く設定します。
3.「解析データの抽出実行」ボタンをクリックして期間1のデータを抽出します。
4.スピードの種別、b係数、基準排水量、基準スピードの追加条件を設定します。
5.「解析の実行」ボタンをクリックして解析結果の一覧表を求めます。
6.期間2について同一の追加条件を使って解析結果の一覧表を求めます。
7.「僚船の燃費性能比較」ボタンをクリックして燃費性能の比較評価を行います。